会議をしても 良いアイデアは出てこない。 音楽にしても、文学にしても、踊りにしても、 それを生み出している、無数の民衆の生活から かけ離れては作ることは出来ない。 確かに純粋の芸術というものも、 それはそれであるだろう。 しかし大きな芸術というものは、 必ず民衆の生活の中から生まれたものを基礎にし、 その土台の中で生きていくものだと思う。 この現実からの抽象ということを抜きにして、 頭の中から、また心の中から芸術が生まれるというのは、 それはそれとして話は面白いが、一個の架空の物語である。 芸術がそのようなものとして生まれたものを、 見たことも聞いたこともない。 シャガールの作品は、十年ごとに変わるが、 それが世界の民衆の変化、心の動きに関係がある とある人は言っています。