挫折力 一流になれる50の思考・行動術

目次

第1章 
挫折こそが成長への近道

人をもっとも成長させるのは「挫折」である
青年よ、荒野をめざせ
明治維新という大改革の原動力も「挫折力」だった
韓国経済が強いのは「挫折」を経験しているから
ダメな会社、ダメな組織、ダメな上司や部下に囲まれて働く意味
空虚なエリート意識や虚栄心は、早めに砕いてしまおう
自分を抑制する「優等生」の脆弱さ
高学歴の政治家が優柔不断な理由
日本型教育が生んだ驚異の害毒種、その名は「出羽の守」
強いトップに、挫折経験のある人が多い理由
生意気のススメ
挫折体験が履歴書の核になる時代の到来


第2章 
挫折に打ち勝つ力 (1) 

ストレス耐性を高め、挫折と折り合う技
「禍福は糾える縄の如し」が教える人生の知恵とは?
世の中のいわゆる「成功哲学」の欺瞞について
忙しければ悩まない
撤退上手、先送り上手になるコツ
敗因分析がうまくできない理由
早めに訪れた不運という幸運
「ひとまず食えること」の大切さ
不幸な人を癒せるのは不幸を共有できる人
勝負は時の運……運命を受け入れることの大切さ


第3章 
挫折に打ち勝つ力(2)
 
人間関係の泥沼を楽しみ、糧にする技
負け組の組織で展開される人間ドラマ
人生いろいろ、カイシャもいろいろ
組織の問題児は、ときに力で排除する必要も
人はなぜ裏切るか、なぜネガティブな行動をとるのか?
日本的な説得の技術
組織内の抵抗勢力を切り崩す方法
信頼できる味方はどうやって見つけるか?
いかに悪いことを伝えるか?
人間関係の泥沼の中で人間を救ってくれるもの


第4章 
挫折に打ち勝つ力(3) 

捨てる覚悟を持つための技
へたな延命措置は、むしろ会社の寿命を縮める
本当の危機になる前に動け
捨てられない人、西郷隆盛の「捨て方」
「私と仕事とどっちが大事なの?」
倒産した企業の社員が見出す「坂の上の雲」
昔の日本はよかった!?
金銭へのこだわりは、「捨てる」ことの大きな障害になる
三十代になったら、捨てる作業を始める


第5章 
挫折に打ち勝つ力(4) 

リアルな「権力」を使いこなす技
リアルな経営現場で展開される権力の現実は?
会社の失敗はいつもトップマネジメントから
機能する中間管理職になる方法
なぜ意思決定は遅いほど中身もなくなるか〜日本型組織の構造的な弱点
チームを機能させるために最低限行うべきこと
チームの設計方法
情と理の使い分け
日本に「成果主義」がなじまない理由
経営に「解の公式」は存在しない
歴史小説の読み方
歴史とは、お金をめぐる戦いでもある
権力(≒)人を動かす力の源泉を突き詰める
権力者をその座から引きずり下ろすものとは?
権力者(リーダー)が善なる結果を生み出す人格的な要件について
挫折力を磨くと、
打たれ強くなる
過去をリセットできる
敗因を分析し、次の戦いに活かせる
自分という人間がよくわかる


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1 挫折とは、自分の能力以上のことに挑戦した(≒成長しようとした)証拠である
2 両手に抱え込んだものを捨て、荒野に出よう。手痛い失敗と、本当の学びと、 自由な両手でつかみとれる新しい人生が待っている
3 挫折は、改革を志す者にリアルな生命力、闘争力を与える
4 大挫折の多くは外部環境に起因する「運命」であり、他人のせいにして人生や 組織にかかわるしがらみをリセットできる大チャンスである
5 弱小、内紛まみれのダメ組織の中で育った人間ほど、権力を操るマキャベリズム と、権力に人生を破壊されないアート(術)を身につけられる
6 挫折は、生きていく知恵と、本当の仲間と、自由な人生を与えてくれる
7 人間は失敗からしか学べない生きもの。だから優等生人生は、不機嫌な人生、 役に立たないリーダーへの道を約束している
8 自分の好き嫌いを磨き、深めることで、迷いや後悔から開放される
9 教科書の正解や権威に縛られると、本当の正解からは遠ざかっていく。 もちろん自分の人生の正解からも
10 弱小集団の将あるいは中間管理職としてさまざまな悲哀を味わうことで、 権力、責任そして人間社会の本質が見えてくる
11 「生意気だ」と叩かれるのは、若い時代の特権である
12 チャンスは、でこぼこ人生、挫折のドラマを持っている人のところにやってくる
13 失敗と成功は、常に表裏一体と思えば気が楽になるし、実際にそうである
14 「常に進歩しなければならない」という思い込みは捨てよう。 人生を休むべきときは、三十六計逃げるにしかずのときがある
15 悩むのに飽きたら、とにかくがむしゃらに働いてみる。 すると見えてくることがある
16 全身全霊をかけて戦う自分とともに、自分の負け戦を他人事のように予想し、 備えておくもう一人の自分をつくり上げておく
17 敗因の分析は、過去の自分を他人だと思うと意外と気楽にできる
18 早めに挫折経験を重ねることで、ストレスに対する免疫を強化しておく
19 自分の大切な「お金」を払ってもいいと思うスキルや能力を、 あなた自身は持っていますか?
20 本当に親しい人の中に、大挫折を経験した先輩や仲間を持つこと
21 メメント・モリ(死を忘れるな)
22 人はやはり性格とインセンティヴの奴隷である
23 気まぐれで、自分勝手で、十人十色の人間という生きものを好きになる、 それが人間を理解する第一歩
24 どうしようもないときには、「力」の行使を躊躇してはならない。 たとえそれが悪辣な行為となっても
25 善悪一如。人間界の悲劇の多くは、善良なる動機づけからもたらされる
26 シーソーは51対49になるまでびくともしない。 それまでは、ひたすら忍耐強く、しつこく、何度も繰り返す
27 人や組織と戦う際は、敵を分断し、 できるだけ味方を増やした(少なくとも敵を減らした)うえで各個撃破を
28 簡単に意気投合してくる人を信じるな!
29 “悪いニュース”を伝えない本当の理由は、伝える側の当座の自己保身。 だが人はその結果、最後にもっと酷い形で身を滅ぼすことになる
30 多くの人々に見放されたとき、最後にあなたの側にいてくれる人、あなたを理解 し、支え、そしてそんなあなたをも頼りにしてくれる人を持っていること
31 「捨てる」覚悟こそ、これからのリーダーに必須のもの
32 問題の芽は早めに摘んだほうがいい。 しかし早期解決は、そのぶん抵抗も大きいことを覚悟しておく
33 リーダーとして、最後の最後、情に生きたいのなら、捨てられる人々とともに 自らも捨てるしかない。ただし、そのためには周到な人生の準備が必要
34 「選択と集中」の本質は捨てることであり、それは心の強さを求められる。 若いうちから心を鍛えておけ
35 自由とは、失うものが残っていないことの代名詞 (「ミー&ボビー・マギー」クリス・スリストファン作、ジャニス・ジョプリン唄より)
36 「昔はよかった」「今の若い連中は」といいだしたら、 それはヤキがまわり出した証拠である
37 二十代から三十代前半は自分を鍛え磨く時代。時間もお金もそのためにある。 この時期に貯金に走った者は、三十年後には逆に貯金を使い果たしている
38 小さな成功体験にとらわれるな! 早めに捨てる訓練をしておかないと、 将来、もっと大事な局面で「捨て方」を決定的に間違えることになる
39 権力は手に入れることも難しいが、使うのはもっと難しい。 自分のまわりのリーダーの「権力の使い方」、その成功と失敗を観察しておこう
40 社長と副社長の距離は、副社長と平社員よりも遠い
41 「課長」であっても、トップリーダーのつもりで考え、行動する。 上司も駒の一つにすぎない
42 文殊の知恵も三人まで
43 チーム全体の利益と、人間関係上の利益と、個々人の利益との間に、 共通集合領域をつくること
44 トップダウンとボトムアップが響き合う形、規模、配役が設計思想
45 情と理のすり合わせ力。 それは両者の板挟みからあなた自身が逃げないことから生まれる
46 目の前にいる生身の人間に対する洞察力を研ぎ澄ませ
47 苦情においては、リーダー自身が苦心惨憺してひねり出したテイラーメイドの 処方箋のみが、本当に人を動かすことができる
48 自分がその後の歴史を知らずにその時点に生きていたら、 何を思い、感じ、いかに行動できたかを考える
49 歴史の裏に隠れた「お金」の流れを意識してみよう。 本当の勝敗は経済、すなわち飯が食える食えないで決まっている
50 突き詰めれば権力の源泉は人事権と金。でもそれは自らを殺傷しかねない 諸刃の剣。だからこそ、ソフトパワー(権威や人望)による補完が必要
51 嫉妬、窮鼠、煩悩……情けは人のためならず
52 内村鑑三的人格とマキャベリ的人格の共存協働……それは狂気


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