やる気を出す方法
■人間関係の良し悪しが、やる気を左右する
やる気パワーは、人間関係からも生まれます。
気が合う人との仕事や、自分を評価し期待してくれる相手に対しては、
俄然やる気がわいて頑張ってしまう、ということはありませんか。
一方、人間関係がギクシャクしたり、好きになれない人との仕事では、
テンションが下がってしまいます。
すると、人との関わり方やコミュニケーションの上手なとり方を身に付けたり、
人間関係を大切にすることも、
やる気維持には必要なことになってきます。
■山本真司さんからのアドバイス
・時間マネジメント不在だった時:
集中しようという意識
→ 持てる時間は目いっぱい仕事しようと決める
→ 時間はたくさんあると勘違いしてダラダラ仕事する
→ 結局集中せずに徹夜の連続
→ 疲れてバーンアウト!
・時間の意識的マネジメント:集中→弛緩方式
集中しようという意識
→ 最低限の休み時間を決めて、仕事に振り向ける時間資源の上限を設定
→ 仕事を時間資源の中に最適配分する作業
→ 仕事に集中する
→ 疲れる
→ 積極的に弛緩して元気を回復する。
どうでしょうか。
持てる時間を、めいっぱい仕事していませんか?
そして、さらに─
・小さい仕事をするなら、「集中→弛緩」で事足りる。
しかし、大きな仕事に取り組むのであれば、
「弛緩→集中」のやり方を修得しなければいけない。
それは、凄まじい集中力で仕事をするために必要なことである。
すると、結果はついてくる。
うまく頑張るためには、積極的に休みをとりなさいというのが、
ズバリ対処法です。
スポーツ界のメンタルトレーニングでも、
しっかりと休息をとってエネルギーを蓄えるのは、
メントレの基本中の基本です。
■仕事がやって来る『仕組み』を作ろう!
廃業に追い込まれた皆さんに不足していたものは、
「どうやって商品やサービスを提供し、
売上を上げていくかの組み立て(マーケティング戦略)をやっていなかった、
また十分に考えていなかった」ということでした。
仕組みづくりは、言い換えると「自営計画」であり、
「自分戦略」です。
無計画に独立したり、競合がたくさんいる中で
戦略を練らずに開業してしまうのは、
無謀というものです。
実は、これらを考えておくことが、
独立の準備段階で一番にやっておくことになります。
そして、それらを考える“戦略的な思考”こそが、
独立志願者に最も必要なスキルになります。
では、なぜ、計画や戦略をたてずに、
独立してしまう人がこれほどに多いのでしょうか?
それは、この作業が、自分としっかり向き合わないとできなかったり、
戦略を立てる経験が無かったり、
さらに、それらを考えずに仕事をやる方が楽だったりするからです。
■戦略を立てるその前に、自分をもっと知ろう
・自分の“売り”を再点検
戦略は、相手を知り、自分を知って立てるべし。
マーケティングの基本も、全く同じです。
・自分にデキナイことも確認しておこう
自分に不足しているスキルは、全てデキルように努力するのではなく、
人に任せることを考えましょう。
自分の業務領域で不得意とする部分は、
それを補完してくれる仕事仲間を積極的に探しておくことです。
同業のプロフェッショナルの人脈が増えると、
相互に仕事を紹介し合うこともできて、
そのまま営業ルートの拡大につながります。
・自分の価値は、他人が決めるもの
客観的な評価として、他人の目にどう見えているのかを聞いてみることです。
仕事仲間や元同僚、取引先の担当者、親友など、
本音で話してくれる人へ、以下のような取材をしてみましょう。
1:ズバリ、見た目の印象は
2:どんな性格の持ち主に見えるか
3:“どんな人?”と聞かれたら、どういう言葉で説明するか
4:優れていると思うスキルは
5:評価できるポイントは
6:信頼できる人かどうか、またそう思うポイント
・人間的な魅力は、スキルより勝る
コミュニケーション能力やあなたと仕事がしたい
という気持ちにさせる人間性や性格は、
ビジネススキル以上の評価に値することもあります。
例えば、さほど興味を抱いていなかったタレントの生い立ちやバックグランドを知って、
急にファンになったという経験はありませんか。
人は、人間味を感じたりすると、その人に親近感を抱き、好意を持ちます。
そのため、生い立ちやエピソード、体験談、
ユニークな個性や価値観などの個人的な部分も、
アピールポイントになることを忘れないでください。
■価値観に合わない目標は、途中で行き詰る
どうなりたいのか、自問自答する際に、もう1つのアプローチがあります。
それは、自分がどんな価値観をもっているかです。
何にこだわり、何を重んじているか、よりどころとするものは何か。
これら価値基準は、一度形成されると、その人の生涯にわたって
重要な意思決定の際に、影響を及ぼしていきます。
価値観が、その人の行動を規定し、仕事の在り方を決めると言っても
言い過ぎではありません。
人は、結局のところ、自分が価値を認められないことを
長く続けていくことはできません。
そして、自分の志向を無視して(常識的に)目標や計画を立てても、
途中で行き詰ってしまいます。
■あなたは、どのタイプ?
独立志向 自由度の高い働き方を好む。制約を嫌い、自分の裁量で仕事がしたい。
リーダー志向 部下をもち、リーダーシップの発揮に能力とやりがいを感じる。
創造性 自分で何かを企画したり制作することに強い関心を持つ。
技術職能 専門性を磨き、その領域で優秀であると認められたい。職人気質。
安定志向 冒険を好まず、堅実な仕事や安定した生活に価値を見い出す。
チャレンジ志向 挑戦的な仕事、困難な目標に挑戦することに、価値を見い出す。
社会貢献 世の中に役立つ仕事、他者に奉仕・貢献することに価値を見い出す。
生活重視 自分のライフスタイルに合わない仕事や環境に苦痛を感じる。
■事業に失敗する原因
1位: 経営ノウハウ(経営のやり方、管理技術)が未熟だった(47.2%)
2位: マーケティングの分析が不十分だった(42.9%)
■自分戦略とは、選択と集中!?
Aさんにように、独立しても意識は制作スタッフのまま、
取引先の依頼には、できるだけ応えようという姿勢で仕事をしていくと、
結果的には、取引先に都合のよい存在(便利屋)になってしまいます。
かたや、Bさんのように、“コレが専門です!”と
自分をアピールすることで仕事を獲得していくと、
その分野の経験値を増やしていけます。
すると、益々専門知識やノウハウを蓄積することができて、
仕事のやり方として、非常に効率の良いものになります。
組織に属さない、身一つのフリーランスが自分戦略として取るべき道は、
得意技、得意分野、圧倒的な知識・情報量など、
自分が持つスキルから特化するのに最適な強みを選択して、
それに持てる時間や労力を集中して、
さらに磨きをかけ、自分の付加価値(作業単価)を上げていくことにあります。
仕事が向こうからやってくる『仕組み』作りには、
先ずAさんのような下請けの立場に甘んじる状態から、
戦略的に考え行動していく姿勢に切り換えることが必要になります。
■誰にサービスを提供するか
自分のカテゴリーを作る(又は選択する)際に重要なのが、
誰をお客様にするか、顧客ターゲットを選定することです。
Aさんは、取引先を選ばず、依頼されるまま仕事をして行きました。
というより、取引先を選ぶという発想を持っていませんでした。
Bさんは、業務の絞り込みを行ったところで、
それに応じた取引先を考え、
そこへ向けて営業活動を展開していきました。
顧客の選択で重要なことは、
それによって売上が大きく変わってくるということです。
どのような顧客のどのようなニーズに対して、
サービスを提供するのかを考えておかなくてはいけません。
■売れっ子フリーランサーの条件
1.作業や納期が正確!
2.スキルが高い!
3.柔軟な対応!
■自分を選んでもらえる要素とは何か
ポジショニング戦略とは、業務を絞り込んで
その領域においてスペシャリストとして、自分を位置づけることです。
それによって、次のようなメリットがあります。
・顧客ターゲットから、あなたの価値が明確になる
・選択した領域の専門家として認知される
・多くのライバルとの差別化がはかれる
・自分の付加価値が上がり、収益性が拡大する
・得意分野へさらに集中でき、良いサイクルができあがっていく
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