テーマとモチーフから舞台設定する

新海誠作品で解説します。

この監督のテーマは
遠距離恋愛ですが

その目的や動機と理由を
一番効果的に表現できる
世界観や舞台設定を考えると
うまくいきます。

ほしのこえ、
で例えると

・携帯電話の電波が遅れて届く広い宇宙

・地球と宇宙船

・ロボットのパイロットとその恋人

という設定が
遠距離恋愛の切なさや寂しさを
とても効果的にしています。

メールの返事が届く頃には
二人の時間は数年も離れてしまうのです。

詳しく分析するとこうなります。


<ほしのこえのシステム>



【時代】    近未来でロボットにより宇宙生物と戦う

【場所】    地球と宇宙

【人間関係】  遠く離れている二人

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【欠落】    近くに恋人がいない

【禁止】    会えない

【違反】    メールの送信

【回復】    メールの受信

【行って帰る】 戦場と宇宙船

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【分離】    地球と宇宙船

【代用】    携帯電話

【再構成】   メールの送受信


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