テーマとモチーフが大事

テーマは目的となる論題を表し、
モチーフは動機と理由を表します。

テーマは禁止と違反
モチーフは秘密基地に行って帰ってくる
について始めるといいですよ。

気がついて驚きましたが
目的よりも動機と理由が先なのです。

何かを始めるから
目的が分かってくるのです。

大事なのは、
まず行動する事。

創作にも同じことが言えます。

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 モチーフ    秘密基地       テーマ

動機と理由    葛藤         目的
欠落     禁止と違反       回復
分離        代用        再構成
問題提起      検証        証拠
親睦        援助        支配
依頼        役割         代行

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以下は奇才・桝田省治師匠の企画方法です。

企画を始めるには作品で何をやりたいのか、
何を表現したいのか、
というのが先決になります。

その企画の根幹になる、
それがないと、物語が成立しない部品から考えていく。
ようするにコンセプト。

で、それを成立させるためには、具体的にどんなシステムが必要か
そのシステムを思いついたら、
システム自体を成立させるために必要な要素は何か。

で、迷ったときは1段階なり2段階、元に戻って
何故それが必要だったのかと照らし合わせる。

同時に進めるのが、コンセプトやテーマとモチーフに対して
必然性のある状況設定を考えること。

その状況設定を成立させるために
必要な部品を付け足していくわけです。

大事なのはやりたい事を下げずに
芯を通すこと。

漫画の神様・手塚治虫はこう語っています。

「漫画において大事なことは、
描きたいものを描くことだ。

やりたい事をやってるうちは辛くても頑張れるけど
やりたくない事を続けると嫌気が差して辞めたくなる。

僕はこの汚い社会に対して
漫画を通じて言いたい事が山ほどあるんだ。

だからたくさん描けるんだよ」

この物余りの時代に人々が何を求めるかというと
自分らしく生活するための
成功哲学ではないかと思います。

ということで私は成功哲学を
テーマとモチーフにします。

「Aというテーマがある。
それに反対するBというテーマがある。
それらを発展的に統合すれば、Cというテーマが生まれる」

という考え方がありまして

Aが「テーゼ」
Bが「アンチテーゼ」
Cが「ジンテーゼ」と呼ばれます。

最後にはAとBが統合される、このプロセスの事を
アウフヘーベン(aufheben, 止揚)と言います。

テーマやモチーフも三段仕込みにしないと
味に深みが出ないのです。


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