映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと

■目次

第1章 映画脚本とはなにか
フィッツジェラルドの悩み 10 
映画脚本とは、映像で語られるストーリーである 13 
脚本のパラダイム(見取り図)を知ろう 17  第一幕 状況設定 17 
第二幕 葛藤 20  第三幕 解決 22  パラダイムと公式の違い 24

第2章 主題(テーマ)を作る
どんな脚本も主題(テーマ)を持っている 28 
主題(テーマ)とは、アクション(行動)とキャラクターだ 30
何についての、誰についての脚本か? 31 
主題(テーマ)を数行で表現してみよう 33
いい脚本は“素材の多さ” 36
リサーチの実践方法 37  キャラクターの欲求とそのアクション 40

第3章 登場人物(キャラクター)を創造する
事件がストーリーをゴールへ導く 44  人物像を創り上げるのはアクション 48 
まずは、主役をはっきりさせよう 50  キャラクターの内面を構築しよう 51  
キャラクターの外面を構築しよう 55  アクションが、登場人物像を物語る 63

第4章 登場人物(キャラクター)を構築する
サム・ペキンパーのキャラクター構築術 66 
魅力的なよい登場人物を作るための四つの要素 72
その人独自の考え方、ものの見方をもっていること 74 
あるものに対する態度を体現していること 76
何かしらの変化や変身を遂げること 78 
キャラクターの最重要部分は、アクションである 79 

第5章 ストーリーと人物設定
アイデアが先か、キャラクターが先か 84 
あなたも一緒にキャラクターを作り、ストーリーを考えよう 85
出身は? 年齢は? 86  名前は? 87  家庭環境は?  87  人物像は? 89 
キャラクターに影響を与える外面は? 91  キャラクターの次はアクションだ 92
キャラクターに影響を与える劇的な出来事とは? 93 
さらに劇的な出来事は? 95  これまでのアイデアを組み立てよう 97 
エンディングは? 99  考えたストーリーをまとめてみよう 100

第6章 エンディングとオープニングをつくる
脚本を「始める」ためには「終わり方」を知ろう 104
『チャイナタウン』は鳥肌もの! 106
エンディングに問題を感じたら、その答えは映画の始まりにある 110 
冒頭一〇ページが、勝負を決める! 112  シェイクスピアはオープニングの達人だった 114
何かの終わりは、何かの始まりでもある 118

第7章 ストーリーの設定
無関係に見えるシーンがストーリーを構築する 124
『チャイナタウン』の最初の一〇ページ 128
ストーリーは最初の一〇ページで設定される 139 

第8章 二つの事件(incident)は関連する
インサイティング・インシデント(誘引する事件)の役割は二つ 146 
キイ・インシデントによって本当のストーリーが表に登場する 153
インサイティング・インシデントとキイ・インシデントの違いを理解する 157

第9章 プロットポイントを見つける
プロットポイントは主要人物によって引き起こされ、ストーリーを転がす 166
プロットポイントによって、ストーリーが前へ転がりだす 172
どんな映画にもプロットポイントはある 177

第10章 シーンを作る
よい映画を思い浮かべたときに、映画全体よりもシーンを思い出す 188
ストーリーに従いシーンの長さを決める 190  シーンには二つの種類がある 194 
シーンを構成する要素を見つけ、その内容を決める 196
会話とアクションで緊張感を高めた『コラテラル』での名シーン 200 
シーンも同様に“発端”“中盤”“結末”を持っている 210

第11章 シークエンスを考える
シークエンスは“発端”“中盤”“結末”を備えたシーンの集合体である 212
シークエンスは限界のない文脈である 215  アクションシークエンスを書くこと 218 
よいアクションシークエンスのコツとは? 224

第12章 ストーリーラインを構築する
全体のパラダイム(見取り図)を作ろう 232 
5×3情報カード(12・5×7・5cm)を活用しよう ― ポイントは十四枚 236
リアクションだけではダメ。人物の本質はアクションだ 239
ストーリーラインのすべての重要な要素は、シンプルでダイレクト 242
カードは自由に並べ替えよう 247
カードシステムによって、最大限の自由を得ることができる 248

第13章 脚本の形式を知る
脚本家の仕事は、「どう撮ればよいのか」を伝えることではない 250
シーンはマスターショットか、特定ショットで書く 253 
脚本の形式の基本的なルール 255 
ショット内のねらいを見つけよう 259

第14章  さあ、脚本を書こう!
脚本を書くことは、とても面白く謎めいた旅である 262
まずは書くための時間を見つけなければいけない 264
まずは執筆スケジュールを作ろう 267 
脚本を書き始めると必ず妨害衝動が起きる 267 
よいドラマの根本が葛藤である 271
頭に最初によぎるアイデアが、正解であることが多い 273 
必要なシーンは自然とわかってくる 275
ほとんどの脚本家が、必ず壁に直面する 276 
壁にぶちあたり、行き詰まったらどうすればよいか? 279

第15章 脚色をする
俺たちがこのとんでもない馬を復活させたんじゃない 282
原作となるものは、素材であって、単なる出発点である 283
小説と脚本は別物である 285
原作の主人公の内的心情を、どのようにして映像化するか 287
演劇や誰かの人生を脚本化する場合 295 
ジャーナリズムでは、細部から始めて全体に進んでいくが、脚本は逆 299

第16章 共同執筆(コラボレーション)
なぜ一緒に書くのか 303 
共同作業をする場合の正しいスタイル 305 
共同作業の鍵は、コミュニケーションと相手を敬う気持ちである 310 
あるカップルが共同執筆から学んだこと 312

第17章 書き終えた後
書くことは、書き直すことである 317
自分の脚本の所有権を明白にさせる必要がある 321
ハリウッドでは誰もが脚本家を探している 325 
まずは自分の脚本を書くことだ 326


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