ストーリーメーカー

目次 
 
 
はじめに 
人は機械のように物語ることができる

物語の文法を習得するには/「物語る」という行為をソフトウェアに委ねる
「神話製作機械」というイメージ/「機械」を介して書くことの先に人の「固有性」は現れうる
あなた固有の「物語」を手に入れるために


【第一部】 
創作のための五つの物語論


■第一章 
物語の基本中の基本は「行って帰る」である――瀬田貞二『幼い子の文学』

ゲーム系ファンタジーの基本的なパターン/「日常」や「現実」の確かさを実感するプロセス
「行って帰る」文法に忠実な宮崎アニメ/「成年式」としての物語
「日常」と「非日常」の「境界線」を越える


■第二章 
物語を構成する最小単位とは何か――ウラジーミル・プロップ『昔話の形態学』

物語は単位の組み合わせで構成される/キャラクターには役割がある
8種類の登場人物/31の機能を解説する/欠如を回復するという構造
主人公の旅立ちと戦い/主人公の帰還/ロシア魔法民話の四つのテーゼ


■第三章 
英雄は誰を殺し大人になるのか――オットー・ランク『英雄誕生の神話』

中上健次の試み/物語論的に未完の結末を予想する/世界中に存在する普遍的な物語
「貴種」の誕生と「母の死」/「流されたもの」としての属性
殺すべき「父」/物語論によって物語ることは可能か?


■第四章 
世界中の神話はたった一つの構造からなる――ジョセフ・キャンベル『千の顔をもつ英雄』

ハリウッド映画のストーリー開発/ストーリーまんがの起源
神話を心理学的に解説する/非日常への出立/大人へのイニシエーション
日常への帰還/英雄神話の基本構造


■第五章 
ハリウッド映画の物語論――クリストファー・ホグラー『神話の法則』

構造は同一だけれど外見は全く異なる物語/物語という因果律
日本の物語は構造しかない?/グローバル化とまんが・アニメの変容
ハリウッド映画のマニュアルを検証する/ヒーローのフォーマット


【第二部】 
ストーリーメーカー 30の質問に答えてあなたの物語をつくる

■第一章 
Q1〜16 主人公の内的な領域を設計する

column カードでプロットをつくる

■第二章 
Q17〜30 物語の構造を組み立てる

あとがき

巻末付録 書き込み式「ストーリーメーカー」


インデックスへ戻る