徹底的に考えて結論を出したら信じきる

高畑好秀さんのコラムより


同じメニューでも伸びる選手伸びない選手がいます。

徹底的に考えに考え抜いて
なぜそれが本当に必要なのかを理解してやる選手が伸びると思います。 

また、そのメニューをこなせば上手くなるんだ!
と信じてやる選手も伸びると思います。

逆に一番問題なのが、中途半端に考える選手です。

「なんでこんな練習をしなければならないんだろう?」

という不満のレベルでしか、
考えられない選手です。

疑問はもつけど自分の中では
答えを出せない選手もいます。

一番良いのは自分が考え、考え抜いて出した答えを信じ抜ける選手です。

そういう選手は強いですね。
中途半端に考えて、やめてしまうのが一番駄目。

だから最終的には自分で考え
自分で答えを出して自分を信じられるのが
一番大事なんじゃないかな。

そういう選手が一番伸びますね。

どうやって「考える」作業をするのか?
それには「考える材料」が必要です。
「考える材料」を学ぶことです。

何も知らない状態で「これは合っている」「間違っている」
というのを論ずることもできないですよね。

そして材料をお手本にしたがって
組み合わせる

お手本から自己流の変化をつける
守破離というわけです。

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ある公立中学校の部活コーチのブログにて


Krという選手がいます。
走る速さは普通、身長は普通より、ほんの少しだけ高い程度で、
見た感じはあまり目立つ娘ではありません

彼女はとても目立つ存在に変わってきました。
人の話をちゃんと聞いているという印象を持ちました。

新たな練習に入る前に、注意するポイントと、
なぜそうしなければならないのかを話をして、
その後、実際の練習を始めます。

Krは、バスケットボール初心者ですから、
そんなにすぐに上手くできるわけがありません。

下手なプレイでもKrは、
私が事前に話した注意点を、誰よりも意識して練習しています。

Krのノートは、チームのどのメンバーよりも
ポイントの押さえて記載されています。
しかもイラスト入り。

その日の練習が終わり、説明した内容がわからないと、
一人で私のところに質問に来ます。凄いです。

やがてKrは、集団の一員でしかなかったのに、
完全に中心的な選手に変わっていました。


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