刺激的な作品はすぐに飽きる

迫力あるCGで大爆発や
大崩壊。

凄いといえば凄いですが
すぐに慣れてしまい
飽きてしまう。

新しいものは一時的に流行しますが、
すぐに廃れる。

お客さんは
新しい味を求める一方
ベタな古い味も好きなのです。

若者はちゃらくれて
ぱーっと騒いで引っ込む。

物事をじっくり続けることができません。
そういう人が作ったものだからすぐに終わる。

はっきり言うと
空っぽで虚しい。

古いモノクロ映画を観ていると
刺激はほどほどで
脚本と演出や演技に味があります。

映像美が凄くなると
それに頼ってしまい
物語が疎かになる。

そうなると上辺だけの空洞化になります。

ジェームズ・キャメロン監督の大ヒット作
アバターは宇宙人の魔法民話とも言える内容で
シナリオが奥深い。

ベタなファンタジーに工夫をしてあるから
新鮮さと懐かしさが両立している。

新しい技術に古いやり方を混ぜる。
まさに温故知新。

迫力ある映像なのですが
刺激を絶妙に抑えてある。

それが甘さ控えめの饅頭のように
また欲しくなる。

モンスター・インクで有名なピクサーも
脚本に2,3年もかけるそうで
CGに頼りません。

便利な時代に生きる
現代っ子の弱点というものを
克服しないと大失敗をしますよ。


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