歩のない将棋は負け将棋

自分は港で警備員をしていた。

今日、何気なく港の近くにある
軽食喫茶店に入った。

ミックスフライ定食にしたが
そこでトラックの運転手たちが
昼を食べていた。

庶民的な雰囲気で
ノスタルジーだった。

歩のない将棋は負け将棋という
親父の言葉が少しわかった気がする。

庶民が仕事を代行してくれるおかげで
道路もビルも水道も成り立っている。

小説家はインテリな仕事だが
気取って澄ましては嫌われ者だ。

そうした人々のエネルギーを回復させる作品。
どうしてもやらねばならない。


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