世界はDJするための素材
椹木 野衣の書いた
シミュレーショニズムより
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恐れることはない、とにかく「盗め」
世界はそれを手当たり次第にサンプリングし、
ずたずたにカットアップし、
飽くことなくリミックスするために
転がっている素材のようなものだ
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2006年半ば頃に買った本ですが、
5年たってようやく意味が分かりました。
実を言うと
マンガ・アニメ・ゲーム業界に
ずいぶんアイデアを盗まれてきました。
同じ穴のムジナになるのが嫌で
私はパクリをやる事を怖がっていたのです。
あらゆるものが出尽くしたこの現代に
オリジナルは存在しない。
もはやあるのは
コピーに意外なアレンジをする事だけです。
5年という時間が
私をさばけさせました。
パクリですが作ります。
時代と場所と人間関係をDJすると
面白い世界観ができますよ。
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■時代(カットアップ)
何がバラバラに分離してしまった時代なのか
自分が思うこの時代ならではの視点
■場所(サンプリング)
寂しさを埋め合わせて
代用してくれる場所
自分の居場所について語る
■人間関係(リミックス)
それぞれの生きる役割を再構成する
小さな関係性(きみとぼく)の問題が、
具体的な中間項を挟むことなく、
「世界の危機」「この世の終わり」などといった
抽象的な大問題に直結する
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