レゲエはすごい文化だ
1950年代、ジャマイカの人々は、アメリカのラジオから流れる
リズム&ブルースやジャズを聴きながら、
そのリズムをコピーして独自のものを生み出していった。
スカの誕生である。
2・4拍目の強い裏打ちと、ベースのパートはウォーキングベースと呼ばれるスタイルで
均等に四分音符をプレイするというような傾向がみられる。
1962年から流行するが、
3〜4年で静まる。
1966年辺りからジャマイカでは、緩やかなリズムや美しいボーカルのコーラスが特徴の
「ロックステディ」が好まれるようになる。
ロックステディにおいて、ベース部分はしばしばギターリフで重ねられて、
メロディアスで反復性のあるリフを用い、
シンコペーションを強調して演奏された。
スカとロックステディの明確な境目は、あまりはっきりとしない。
ジャマイカで一世を風靡したロックステディは短命に終わり、
音楽ビジネスの繁栄という恩恵を残して、
1967年に発表されたトゥーツ&ザ・メイタルズの
『ドゥ・ザ・レゲエ(Do the reggay)』によって、
1968年頃には「レゲエ」という名でさらなる発展を遂げた。
レゲエの由来は諸説あるが、
「ぼろ、ぼろ布、または口げんか、口論」という意味を表す
ジャマイカ英語のスラング「レゲレゲ ("rege-rege")」が
転じたものという説が有力である。
1970年代に入るにつれ、覚えやすく印象的なベースラインと、
ワンドロップと呼ばれる3拍目に
バスドラムとスネアのリムショットが入るゆったりしたリズムへと変化していく。
やがてそれがルーツロックレゲエと呼ばれるスタイルへの確立と繋がる。
そしてレゲエのスタイルは
ヒップホップに受け継がれる。
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