脳に悪い7つの習慣
脳神経細胞が持つ本能は、たった3つです。
@ 「生きたい」
A 「知りたい」
B 「仲間になりたい」
本質的に、脳は
本能に逆らわないことが求められている。
■第1章 脳に悪い習慣1─「興味がない」と物事を避けることが多い
どんなに頭脳明晰な人であっても、
興味がないことは覚えられないし、深く思考したり、
独創的な発想をすることができないから。
よって、「興味がない」と考えたり、
口にしたりするのは脳のパフォーマンスを下げる。
人の話を聞いて、「すでに知っている」と斜に構えるのもNG。
自分がまだ知らない部分があるかもしれない
と興味をもつことで、神経伝達路が発達する。
頭がいい人とは、何事にも興味を持ち、
積極的に取り組める人のことであるといっても過言ではない。
■第2章 脳に悪い習慣2─「嫌だ」「疲れた」とグチを言う
一度マイナスのレッテルをはられた情報は、
しっかり理解できず、思考が深まらず、
記憶もしにくくなってしまう。
よって、愚痴を言うことにより
脳のパフォーマンスが低下する。
理解力、思考力、記憶力などの脳の力は、
どれも最初の「感情」によってそのパフォーマンスが左右されるから。
また、楽しんで取り組むと脳は疲れないが、
愚痴を言ったり、愚痴ばかり言う人と一緒にいると
それだけで脳を疲れさせる。
脳にとっては楽しむことが大切。
■第3章 脳に悪い習慣3─言われたことをコツコツやる
これは、二つに分けられる。
・言われた事をやる
・コツコツやる
前者においては、主体性の無さが見え隠れしますし、
後者においてはコツコツやるが
いつのまにかだらだらやるに変化する可能性を含んでいます。
自分にとって主体的に動かなければ、
自己報酬神経群が働かないから。
また、自己報酬神経群は
ごほうびへの期待をモチベーションとするため
「だいたいできた」「終わった」と思った瞬間、
脳がモチベーションを失うことを意味する。
人間の脳はゴールを意識してしまうと
「手抜き」し始める性質があることは
何度も語られています。
物事を達成する人としない人の脳を分けるのは
「まだできていない部分」「完成するまでに残された工程」
にこだわるかどうか。
そのためには、まだできていない部分を
常に具体的に認識する必要がある。
「自分はだいたいできている」
と思うと、自己報酬神経群は働かなくなってしまう。
「無理かもしれない」「難しい」と考えると
思考力が深まることのないまま
頭のなかでぐるぐる同じ回路を回り続けてしまう
困難な課題に取り組むときは、
「なぜ難しいのか」
を考え、
「そのためにいま、何をすべきか」
という対策を立てることに意識を集中するとよい。
■第4章 脳に悪い習慣4─常に効率を考えている
厳密にくり返し考えることで隙間が見え、
常識の誤りに気づき、それを打ち破るという思考の過程こそが、
斬新なアイデアや発見を生み出していきます。
人はぼんやりと思っただけの事を
「考えた」としてしまいがち。
深く考えることなしに
斬新なアイデアを生み出すことはできません。
目先の生産性が上がる作業ではないですが、
紙一枚に思考をまとめてみる、図にしてみる、
という作業を行う中で思考が洗練化されていきます。
クリティカルな思考は、そのような作業を繰り返す中で
ぼんやりと火がともる、そんな「非効率的」なものなのでしょう。
「一度決めたら、他人がなんと言おうと
自分の意見は絶対に曲げない」
…こういう人は要注意。
いったん正しいと思い込んでしまうと、
脳はそれ以上思考を深められなくなる。
こうした脳のクセは頑固だが、
そのクセをはずすためには、
「自分を疑う」という視点を持ち込むことが必要。
持論をふりかざしたり、
反論されてカチンとくるのは脳の悪いクセが出ている証拠。
■第5章 脳に悪い習慣5─やりたくないのに、我慢して勉強する
脳のパフォーマンスを上げるためには、
プラスの感情のレッテルをはることが有効だから。
「おもしろくない」「嫌いだ」「役に立たない」と思っていると、
記憶するのが難しくなる。
逆に、心をこめて行ったことは強く記憶に残る。
■第6章 脳に悪い習慣6─スポーツや絵などの趣味がない
スポーツや絵は、脳のさまざまな力にかかわる「空間認知脳」を鍛え、
脳のパフォーマンスを上げるから。
スポーツなどのほかに、
「よくしゃべる」ことも空間認知脳を鍛える。
しゃべってるうちに
アイデアがぽんぽん出てくることってありますよね。
■第7章 脳に悪い習慣7─めったに人をほめない
めったに他人をほめない人は、
脳の「自己保存」のクセが働き、
相手を素直に認められなくなっていることが多い。
「ほめるより厳しくあたって統制をとるべき」
と考える人は、裏を返せば「反抗されたくない」という考えの表れ。
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