負け組たちのからくり

居酒屋でバカにされて笑われた。

その時はムカついたが
そいつらのからくりが分かるようになると
苛立ちは無くなった。

ようするに同人作家で
年収1000万円の可能性がある
オレに対して羨ましいのだ。

そしてそいつらには才能が無いし、
オタクをやる度胸も無い。

だからけなして笑い者にして
惨めな気持ちを誤魔化しているのだ。

居酒屋から現実に戻れば
嫌な上司にギリギリの暮らしが待っている。

普通の人生さえ崩れているこの時代。

辛いこともあったが
オレには成功の未来があって幸せ者だ。


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