売れたライトノベルの仕組み

まずはその小説はバトル系なのか、
ラブコメ系なのか?
まれにバトルラブコメ系もある。

『依頼と代行』なのか、『セカイ系』なのか?

自分の場合、
『しゃべるバトル系刺す残念派』
という風になる。

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・刺す

「三角関係、四角関係のすれちがいによる切なさの表現」
がある。

あの手この手で恋愛感情が届かない切なさを描いたあと、
物語の中心が人生の問題へと移行するという。

「そして、自分がどんな人生を送りたいのか、
それが見えたとき、そばにいてほしいのが誰か

―という恋の話へと回帰してゆく」

としている。

お客としては

1.何か残るものがなければ、次を買う意欲も湧かないし、
  友人にも薦めにくい
2.マテリアルとして持っておきたいという気にさせる
3.メディアミックスに向く

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・残念 

あるキャラクターがきわめて
魅力的な外見や卓抜した能力を持っているのにも関わらず、

変態的な趣味をもっていたり、
物凄く不器用だったりするという
「ギャップ」があることを指した表現である。

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ライトノベルにおいて良いキャラとは、


・スペックと内面のギャップが激しい
・時間経過による変化、成長ギャップがある (過去-現在-未来ギャップ)


の二つを兼ね備えもの。


キャラクターを構成する要素を
「スペック」「性格」「内面」に分け、
「過去」「現在」「未来」という時間軸に沿わせる。


スペック:外見、能力
性格  :外から見えるcharacter
内面  :内に秘めたmind、will、desire


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1.属性の提示フェーズ【序盤】

 「スペック」と「性格」のギャップを極端にして掴む


2.多面性の提示フェーズ【中盤】

 外から見える「スペック」「性格」と、
 はじめは見えない「内面」とのギャップを見せていく


3.時間経過に伴う変化/成長の開示フェーズ【終盤】

 最初に出てきたときと、物語が進んだあとで印象を
 がらりと変えるサプライズを仕掛ける

 過去−現在ギャップ、現在−未来ギャップの提示


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・ライトノベルで描かれる恋愛パターン


ライトノベルの典型的恋愛パターンは三つ。



1.カップリング確定型
 →カップリング複数型(『バカとテストと召喚獣』)
 →「1.カップリング確定型」かと思いきや
    「2.ハーレム型」へとパターン変化(『ソードアート・オンライン』)

2.ハーレム型
 →本妻不在型(『インフィニット・ストラトス』)
 →本妻確定型(『ゼロの使い魔』)

3.トライアングラー(三角・四角関係)
 →「2.ハーレム型」の変形トライアングラー
 →すれちがい型トライアングラー(『とらドラ!』『文学少女』) 


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