売れたライトノベルの仕組み
まずはその小説はバトル系なのか、
ラブコメ系なのか?
まれにバトルラブコメ系もある。
『依頼と代行』なのか、『セカイ系』なのか?
自分の場合、
『しゃべるバトル系刺す残念派』
という風になる。
-----------------------------------------------------------
・刺す
「三角関係、四角関係のすれちがいによる切なさの表現」
がある。
あの手この手で恋愛感情が届かない切なさを描いたあと、
物語の中心が人生の問題へと移行するという。
「そして、自分がどんな人生を送りたいのか、
それが見えたとき、そばにいてほしいのが誰か
―という恋の話へと回帰してゆく」
としている。
お客としては
1.何か残るものがなければ、次を買う意欲も湧かないし、
友人にも薦めにくい
2.マテリアルとして持っておきたいという気にさせる
3.メディアミックスに向く
-----------------------------------------------------------
・残念
あるキャラクターがきわめて
魅力的な外見や卓抜した能力を持っているのにも関わらず、
変態的な趣味をもっていたり、
物凄く不器用だったりするという
「ギャップ」があることを指した表現である。
-----------------------------------------------------------
ライトノベルにおいて良いキャラとは、
・スペックと内面のギャップが激しい
・時間経過による変化、成長ギャップがある (過去-現在-未来ギャップ)
の二つを兼ね備えもの。
キャラクターを構成する要素を
「スペック」「性格」「内面」に分け、
「過去」「現在」「未来」という時間軸に沿わせる。
スペック:外見、能力
性格 :外から見えるcharacter
内面 :内に秘めたmind、will、desire
-----------------------------------------------------------
1.属性の提示フェーズ【序盤】
「スペック」と「性格」のギャップを極端にして掴む
2.多面性の提示フェーズ【中盤】
外から見える「スペック」「性格」と、
はじめは見えない「内面」とのギャップを見せていく
3.時間経過に伴う変化/成長の開示フェーズ【終盤】
最初に出てきたときと、物語が進んだあとで印象を
がらりと変えるサプライズを仕掛ける
過去−現在ギャップ、現在−未来ギャップの提示
-----------------------------------------------------------
・ライトノベルで描かれる恋愛パターン
ライトノベルの典型的恋愛パターンは三つ。
1.カップリング確定型
→カップリング複数型(『バカとテストと召喚獣』)
→「1.カップリング確定型」かと思いきや
「2.ハーレム型」へとパターン変化(『ソードアート・オンライン』)
2.ハーレム型
→本妻不在型(『インフィニット・ストラトス』)
→本妻確定型(『ゼロの使い魔』)
3.トライアングラー(三角・四角関係)
→「2.ハーレム型」の変形トライアングラー
→すれちがい型トライアングラー(『とらドラ!』『文学少女』)
インデックスへ戻る