自分自身で気が付かないと人は成長しない
人間には、3つの人間がいるんです。
1つ目は、才能のある人間。この人、幸せになれます。
2つ目が才能のないのに気づいて辞めていく人間。この人も次の人生で幸せです。
3つ目が才能のない事に気づかずいつまでもやってる不幸な奴。
■エックハルト・トール
自由への第一歩は、
自分の思考は、『本当の自分』ではない、と気づくことからはじまります。
そう気づくと、 『思考を客観的にながめる』ことができるようになります。
思考を客観的にながめると、高次の意識が活動しはじめます。
はるかで果てしない『知性の世界』が存在することや、
思考はごく小さな一面にすぎないことも、気づきはじめます。
■アーノルド・ミンデル
プロセスワークの基本的な考え方は、
自分の身に起こるすべての体験は、
それ自身の展開、解決、成長を含んでいる、ということです。
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しかし、なぜ、
今まで 出来ていなかった部分に、今まで気づけなかったのか?
というと、
ただ単に「気づきたくなかった」 のだと思います。
この気持ちが、自分を変える気づきを妨げる心なのです。
“プライド” や “人からよく見られたい”
という感情が 大きいのだと思います。
だからこそ、「できている」 「わかっている」 と思いたい。
自分がスゴイ人だと思いたい。
その為に、自分で心に蓋を閉じて、
教えられた内容が 吸収できない。
吸収できないから、成長もしないんですね。
“そんなくだらない自分のプライドを守って何かあるのか?”
自分には何もないからこそ逆に、
一生懸命、自分の存在価値を 守っているのだと思います。
よく考えたら、何もできないと思いこんでいる人ほど、
ネット上で一流のアスリートや、漫画家の人たちを 必要以上にこきおろしたり、
悪口をいって 憂さ晴らしをしているような気がします。
冷静に考えると、引きこもって何もしていない自分が、
自分より 真摯にがんばっている人を 見下すこと事態おかしいのですが…
それに気付かず、むしろ スゴイ人をこきおろしている自分スゴイ!
という風に勘違いしているのです。
■「気づき」とはこれまで見えなかった本質が見えるようになること
これまで一部しか見えていなかった物事について、
その本質が見えるようになることだと考えています。
まさに木を見て森を見ず、ですね。
■気づきを得るためのポイントには以下の3点があります。
@ 知識を深め視野が広がることによって新たな「気づき」が得られる
A 発想や視点を変えることによって新たな「気づき」が得られる
B 別のもの同士が共鳴して「気づき」が得られる
■なぜ気づきを得ないと成長しないのでしょうか。
人間は何かを記憶するとき
感情を伴った方が鮮明に記憶できるという性質を持っています。
自分で何かに気がつくという事は、
驚きや発見したという喜びと共に記憶されるため、
自分の血となり肉となりやすいのです。
気づき→ 驚き(感情)→ 記憶 → 成長
ところが気づきを得ない場合、記憶には感情が伴いません。
従ってなかなか記憶できない状態になりやすいのです。
■次の3つの点で自覚が足りない。
1.報告しないのは、他人の問題と考えていること。
2.チャレンジしないのは、世代の問題で、自分の問題ではないと考えていること。
3.「頑張っている」「忙しい」は、仕事が多いからで、別の意味があるとは考えていないこと。
「報告しない」のは、報告をしたくないから。
・報告をしても、結局は、自分のやり方を押し付けられる。
・こちらの話は、途中までしか聞かず、こうやればいいと指示される。
・日報やレポートを提出しても、まともなコメントなど返ってきたためしがない。
チャレンジしないのではく、チャレンジしても無駄だと考えている。
・いつでも相談できる、助けてくれるという安心感がない。
・頑張れ、自発的にやれとは言うが、失敗は、許されない雰囲気がある。
・結局は、自分のやり方の枠に当てはめようとする。
それ以外のことは、そんなことは言ってないぞと、はしごを外される。
忙しいから「頑張っている」わけではない。忙しいふりをしているだけ。
・ちゃんと仕事をしています。余計な仕事をふらないでくださいね・・というメッセージ
・忙しくすることで、仕事をしている気持になりたい。自分を正当化したい。
・自分のことに没頭していたい。余計な干渉は受けたくない。
減点型のマネージメントスタイルを改め、
加点型のマネージメントスタイルに転換する。
上が答えを言ってしまうと、
下は気づきを得ることができません。
これが、部下を活性化させる起点となるだろう。
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