感情がやる気に影響を与えている
■感情を左右する扁桃体
扁桃体の役割としては情動的な出来事、
つまり感情と感覚(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、痛覚)の
記憶の形成と貯蔵です。
扁桃体は極めて主観的であるため事実であっても、
思い込みであっても感情、感覚として貯蔵しています。
そのため扁桃体は、将来を左右する
非常に重要な器官といえます。
■『やる気』への影響
この扁桃体からの判断が、ストレス情報に影響し、
視床下部が情報に応じたホルモンを分泌します。
いわゆる交感神経と、副交感神経の働きでです。
ここでアドレナリン、ノルアドレナリン、
アセチルコリンといった
神経ホルモンが分泌されます。
この段階で興奮したり、
無気力になったり活力が沸いたりします。
これが行動の動機に直結します。
つまり過去の感情記憶が、
『やる気』に影響を与えているのです。
行動だけを無理やり変化させるのは困難です。
それは悲劇です。だからスキルは身につきません。
成功哲学も上手くいきません。
潜在意識難もこの記憶があるため
情報が相反し簡単には定着しません。
なしたい行動に対して
報酬的な神経伝達物質を分泌させることができるかが
成果を決定します。
■やる気とドーパミン・テストステロン
好きなことに取り組むとき、まず扁桃核が興奮し始めます。
これがドーパミン神経を通って側坐核と海馬に伝わります。
そのときドーパミンが大量に放出されて脳内に快感が走り、
楽しい気分となるのです。
さらに、やる気を発生させるホルモンはテストステロンです。
テストステロンは大脳辺縁部の受容体と結合し、
側坐核を興奮させ、やる気をいっそう高めます。
また、目標を持つことで、
やる気シグナルが大脳新皮質の前方にある
前頭葉連合野に伝わり、
思考力・判断力・想像力・集中力が格段に高まります。
このとき、すでに興奮状態の海馬は、
情報の書き込みと呼び出し能力が高まり、
記憶と学習の能力も向上します。
いったん成功して快感を得た人は、
再び快感を得るために
さらに努力をするようになります。
成功がさらなる成功を呼ぶのです。
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