FF7による格差を埋める工夫

劇中劇という手法がある。

作品の中にもう一つ作品があり、
お客をどっぷりと
はまり込ませることができる。

FF7ではお客がゲームを遊ぶ姿そのものが
物語になっている。

プレイヤー → ゲーム機 → 仮想世界
クラウド    ジェノバ   セフィロス

ほとんどの人は現実の格差を
作品を通して教えても

「ああ、そうなの。
それがどうかしたの?」

と簡単に乗り越えようとする事が
現実の格差を決定的にしてしまう。

ようするに認めないからだ。
そうしてプレイヤーは偽物だと敵に言われる

格差を埋めたと信じるプレイヤーは
こう叫ぶ

「俺はなんとも思わない」

敵は格差を説明してはっきりさせる

「私が真実
お前は偽物だ」

プレイヤーを巡り
ヒロインと敵の綱引きが始まる

敵はプレイヤーの脆い現実に付け込んで
偽物という過去の設定を投げかける

そして代用を通して
プレイヤーの修正を迫る

ヒロインは過去の主人公に
初恋の思いを見つけ
過去の主人公を修正する

一番奥深い過去の事実を見つけた
ヒロインが勝利する

主人公は成長して
こう語る。

「幻想はいらない
俺は現実を生きる」

一度プレイヤーの幻想が壊され、
そこからシフトアップしたことを考えると
格差を埋める工夫よりも優れている。


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