南北戦争の終わった19世紀後半。 戦後、使わなくなった軍楽隊の楽器が簡単に手に入ったために、 貧しい黒人でも楽器を手に入れることが可能となり、 音楽を演奏する機会が高まりました。 黒人が元来持っていたアフリカ音楽に、 キリスト教を通じて黒人の間に広まった西洋音楽や聖歌、 そして軍楽隊に代表されるブラスバンドの音楽とが混ざり合い、 そこから今で言う黒人霊歌、ゴスペルなどが生まれ、 それらがジャズの素地になります。 さんざん差別された黒人たちが いかにストレスを発散しようかと むしゃぶりつくように音色のパターンを 追求したのがジャズです。 まさにハングリー精神。 娯楽に恵まれた今の日本人には開発できません。 私も苦労しましたが 黒人差別と比べれば楽なものです。 バスもプールもダメ。 辛い農作業の奴隷生活。 それを癒すのだからジャズはすごい。 あるファンキーBGMを聴いて 癒されながら思います。