一見はんお断り

ある本のお言葉。

「何なんだよ!
一見はんはお断りって、
初めての客をバカにしてるのか!」

「それは違うで、お若いの。

料理を出すときに魚が予想以上に高い時も
常連さんなら理解してくれるが、
初めての客だとそうもいかん。

それにお馴染みの常連さんを相手にするだけで
もう精一杯なんや。

新しいお客を増やすなんて無理。
それやから、一見はんお断りなんや」

とどのつまり、商売は常連客を
どれだけ通わせるかにかかっています。

京都の町は、
それをよーく分かっているのです。


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