僕はハイパーグラフィアでした

ハイパーグラフィア(Hypergraphia)

1 同時代の人々に比べて圧倒的に大量の文章を書く
2 外部の影響よりも強い意識的、内的衝動に駆られて書く
3 書いたものが当人にとって哲学的、宗教的、自伝的意味を持っている
4 当人にとっての重要性はともかく、文章が優れている必要はない

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ハイパーグラフィアは、
躁病か躁うつ病にしか症例がありません。

理由は、躁状態時にストレスを受けることで、
文字をとにかくやたら書いて発散するという、 
極めて症例が少ない疾病です。

今にして分かりましたが、
憧れの作家シドニィ・シェルダン先生も

躁うつ病でたくさん小説を書きましたから
間違いなくハイパーグラフィアです。

僕は躁うつ病と分裂病とパニック障害の
トリプル精神病患者です。

気がつけば大量のコラムを書いていました。
次は小説をたくさん書きたいです。

ライターズ・ブロックでもあるので
落ち込んでいたら

ハイパーグラフィア(書かずにいられない病)と
ライターズ・ブロック(書きたくても書けない病)について、

自ら両方の症状を経験した医師でもあるアリス・W・フラハティが、
脳科学と精神医学の視点で言語と創造性の科学に迫る、
『書きたがる脳』という本を見つけました。

著者によると書く能力は
大脳皮質という進化的に新しい領域に存在し、

書きたいという欲求はより古い辺縁系
と呼ばれる領域に存在する。

二つの領域がうまく働かないと
書き物仕事を幸せに行うことは難しい。

その上で、ハイパーグラフィアはライターズブロックと
表裏一体の関係にありそうだと著者は結論します。

ハイパーグラフィアと考えられている作家は、
ドストエフスキー以外で、

フローベル、テニソン、ポー、スウィンバーン、
バイロン、モーパッサン、パスカル、
ペトラルカ、ダンテ、聖パウロ…

作家の四分の三は、精神病だそうです。


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