現代社会の混沌を描く

良くも悪くも現代社会は
混沌である。

ある時、ふとTM Networkの
1987年11月11日に発表されたアルバムを聴いて
これが自分のテーマとモチーフだなと思いました。

Human Systemは、それを表した名曲。
ちなみに小室哲也による造語。

この頃小室哲也は、「機械と人間の融合」を唱えていた。

世間にコンピュータの使い手として
インパクトを与えたことを前提に、
そこに「human」という要素を加えようとしたのである。

「system」と言う言葉を用いたのは
人間から地球・太陽系・宇宙まで含めた関係性を
表現したものだという

肯定なのか否定なのか曖昧なまま、
シンセサイザーのサウンドが四方に広がって行くこの曲は、
良くも悪くもそのまま混沌とした〈現代〉を象徴している。

英語で人間関係は「human relation」にあたり、
「human system」は体内の組織という意味合いが強い。

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「Human System」 TM Network
作詞:小室みつ子 作曲:小室哲哉

  少女は泣きながら目を覚ました ひとりぼっちで
  鏡に話しかけてる同じ毎日 同じ白い顔

  少年はポケットにナイフしのばせて くちびるかみしめる
  汚れたシャツのえりもと いつもの朝といつものいらだち

  出会えない ふたりのrelation 街角で今 すれ違っていく 
  捜してる 互いのaffection めぐり会えたら 何かが変わるのに

  She is here and he is there 街のどこかで呼びあうよ

  人はそれぞれの暮らしの中 流されそうになる
  一億分の一の偶然を知らずに 今を生きてゆく

  出会えない 誰かのrelation 別々の朝 迎えてゆくように
  いつの日か 互いのdirection 重なるのなら かけがえのないこと

  I am here and you are there 街のどこかで確かめたい
  Yes I'll be there and you'll be somewhere たとえめぐり会わなくても

  教科書に落がきした少女の短い歌は
  少年がカバンにつめた夢と同じ 

  出会えない ふたりのrelation 街角で今 すれ違っていく 
  捜してる 互いのaffection めぐり会えたら 何かが変わるのに
  出会えない 誰かのrelation 別々の朝 迎えてゆくように
  いつの日か 互いのdirection 重なるのなら かけがえのないこと

  She is here and he is there in the human system
  I am here and you are there in the human system
  She is here and he is there in the human system
  I am here and you are there in the human system


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