奇妙なものは普通より下なので ある意味バカにできる。 それにより今の中間で良かったと思える。 悲しい事に下を見ないと 人は中間のありがたさを再確認できない。 上には成れない、下にも成りたくない。 だから中間で有り続ける。 しかし慣れすぎて忘れるのも人間なので そうした奇妙なものがたまに必要なのだ。 芸事の芸は言い替えると 下事にもなる。 昔の見世物小屋なんて 異常な狂気の世界。 両手両足の無いだるま女、 背の小さい小人症、 片手に指が二本しかないザリガニ男…。 その下賎な激しさにより 強烈に癒されるのだ。 庶民が行う農作業は辛いから、 娯楽にはそれだけのものを要求する。