なぜ奇妙な物は人を癒すのか?

奇妙なものは普通より下なので
ある意味バカにできる。

それにより今の中間で良かったと思える。

悲しい事に下を見ないと
人は中間のありがたさを再確認できない。

上には成れない、下にも成りたくない。
だから中間で有り続ける。

しかし慣れすぎて忘れるのも人間なので
そうした奇妙なものがたまに必要なのだ。

芸事の芸は言い替えると
下事にもなる。

昔の見世物小屋なんて
異常な狂気の世界。

両手両足の無いだるま女、
背の小さい小人症、
片手に指が二本しかないザリガニ男…。

その下賎な激しさにより
強烈に癒されるのだ。

庶民が行う農作業は辛いから、
娯楽にはそれだけのものを要求する。


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