英雄の闘いはグレートマザーとの闘い

ありがたいグレートマザー。
でも細木数子先生の言う通り、
女に男は育てられません。

しょせん女の浅知恵。
理論がずれています。

母という要素には二面性があり、
一つには子どもを慈しんではぐぐむ力、
もう一つは子供を束縛し飲みこんで
破滅させてしまう恐ろしい力です。

この力はグレートマザー自らも
破滅させます。

ではどうするかというと、母の影響力から逃れること、
自立、精神的乳離れの際に、
このグレートマザーと対決しなければならないのです。

男性にとって、成長の最終的到達点は
老賢人(オールドワイズマン)です。

あらゆる知識を身につけ、悟りをもち得た人間、
と言ったところでしょうか。

一言で言えば、
無意識下にある父親の像のことを指します。

つまり、偉大な父なるもののイメージで、
私たちを正しい場所に導く力を持っている
といわれています。

また、自分自身の自我が、自分自身を見失ったり、
混乱したときに厳しく叱責する権威的で威圧的な面もあります。

つまり、オールドワイズマンは、自分自身を監視するという心の
役割があるということがいえるでしょう。

ただ、他のイメージ同様否定的な面も持ち合わせていて、
時には悪の大王や冥界の王になったりもします。

それは力が使いこなせず、
支配力が過剰になるときです。

過剰な支配力は、暴君として現れるのです。

賢明であるがゆえに、傲慢となり、
自分に従わないものには厳しい制裁を加えるようになったり、
その人の成長のためだと、
人々にむやみやたらな試練を加えるようになります。

そして、生き延びるために暴君に従い 
間違った行為すら、受け入れ言われるまま
実行してしまいます。

しかしやはりそこは男の理論。
支払うべき対価の試練なのです。

男には深い考えがあります。
女には理解できません。


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