第1章 「やりたいこと」しかしたくない――液状化する労働観 1.フリーターやニートだけが問題なのか 2.「やりたいこと」という貧困 3.ハイ・テンションな自己啓発 第2章 ずっと自分を見張っていたい――情報社会における監視 1.「監視国家」か「監視社会」か 2.データが監視されるということ 3.データベースとの往復運動 第3章 「圏外」を逃れて――自分中毒としての携帯電話 1.携帯電話と再帰的近代 2.「自己への嗜癖」とデータベース 終章 カーニヴァル化するモダニティ 1.カーニヴァル化と再帰性 2.革命か、宿命か――カーニヴァルの時代を生きる